【さぽている育成日記】出来る女

またまた、彼女が新しい服を作った。
そのお披露目と言う事で、待たされること数分。
「じゃぁ〜ん、どうかな?何か出来る女って感じがしない?」
出てきた彼女は、女物のパリッとしたスーツを着ていたのでした。
「というか、出来る女?」
「そう、できる女だよ。これだけスーツを着こなせばいっぱしの出来る女だよ」
うんうんと満足そうに頷く彼女ですが……。
「いや、スーツを着こなすぐらいでは出来る女とは言わないし、それに着こなすと言うより馬子にも衣装?いやいや着せられている感じがぐヴぉっ!!」
オレの台詞は最後まで言わせてもらえなかった。
彼女の正拳突きが人体急所の水月を的確にしかも超スピードでヒットしたからだ。
もちろんオレのね。
「せっかく、秘書課のまりのさんを参考にしたというに、父上なんて知らないよっ!!」
ぷんぷん怒って我が愛する姫君は、自身の部屋にお戻りになられたのであった。


注意:正直な意見は、時には身を滅ぼします。