【さぽている育成日記】そよかぜのうた

ネモにある行きつけの酒場の女主人と彼女は実は仲良しだったりする。
というか、甘えん坊の妹の面倒を見ているお姉さんという気もするんだが。
もちろんどちらがどっちなんて言わずもがな。

で、さらに仲良くなった記念に色々と教えてもらったようだ。

そのうちの一つは、女主人の持ち歌の一つ「そよかぜのうた」。
自然賛歌の願いを込められたとっても優しい詩。
この店に来る人の大半が、女主人が謳うこの詩目当てであるのは暗黙の了解と言うヤツだ。
女主人ほどでは無いにしろ、彼女の詩もそれなりに観客を引き込んでいる。
俺もそのうちの一人だ。

謳い終わった後の、満場からの割れんばかりの拍手。
そして、賞賛の声。
そのどれもが、彼女を褒め称えるものであった。
これが、彼女に更なる自信を与えるものであろう。