【さぽている育成日記】記憶を灯す腕に

どうにか姫の機嫌をとり(というか、一方的に謝罪して)、怒りを解いてもらった。
いや、あのままでは流石に気まずくなりかけていたので……。

とりあえず、仲直りの証として少し奮発して豪華なディナーを実行。
曲がっていたへそも元通り……どころか、かなり良くなったようでなにより。
その時、一口お酒を舐めさせたんだが……。
それだけで酔っ払った様子。
そりゃもうベロンベロンに。
なんか酔った勢いで、一つの詩を紡ぎだすし。
内容は、自らの心の中から生み出した魔物を、自ら封印する巫女の物語だったような気がする。
詩の内容はともかく、彼女の詩を聞いた途端に、人間に化けていたウィルス隊が暴れだしたのにはどビックリだった。
それを何とか退治出来て(ついでに、そのお礼として今日の飲食代もタダになって)良かったが、最大の功労者たる我が姫君は、そのまま眠りに入られていた。
まったく、いい気なもので……。