【さぽている育成日記】家の掃除

男ヤモメの生活が長かった所為か、家の中の状態は大変な惨状だった。
それを見かねてか、靜が掃除をしようと言い出す。
とりあえず、その意見に賛成し掃除を行う。
掃除の最中でも、色々と会話が弾んだ。
少しは、お互いの距離が縮まればいいと思った矢先、靜が箪笥の角に足の小指をぶつけてしまった。
あまりにも痛がりように、苦笑しつつ痛みが治まるまでそばにいてやった。
掃除が終わり、ちょうどメシ時だということで、靜がオレの手料理を食べてみたいといってきた。
だがしかし、オレには高度な調理スキルはない。
だから、冷蔵庫にある野菜や肉を使って適当に鍋を作った。
夏のくそ熱い中でこれはどうかと思ったが、美味しそうに食べてくれたのでよしとする。
内心はどうかわからないが……。

その後、プールに涼みに行く。
ちょうど高名な謳い手がいたらしく、二人して聞き惚れる。
まぁ詩も良いが、折角のプールだ。
泳ぐ事にする。
だが、靜はカナヅチのようだった。
オレもあまり上手くはないが、泳ぎ方を教える。
まぁ、ちょっとずつ泳げれば良いさ。
ところで、ふと思ったんだが、プールサイドに頭から転倒するのって、それはどうなんだ?
ひょっとして、これが巷で聞くドジッコモエーとか言う奴なんだろうか?