【さぽている育成日記】二人で一緒に……。

最近の討伐や探索のの仕事でも、段々と息を合わせれるようになってきた。
実に良い傾向だと思う。
いや、本音は、彼女の詩を戦闘で聞くのではなく、もっと寛いでいる時に聞きたいのだがな。


久々のオフ日。
近くの夜店街に繰り出してみたんだが……。
何時の間にそういう浴衣を用意したんだろうか……。
「えへへ、女の子には色々と秘密が多いんだよ♪」
いや、まったくそのとおりで……。
それと、おそろいの服を着させようとするのはよしなさい。
「えぇ〜っ!!なんで!?なんで!?靜とおそろいなのはいやなの?」
いや、そこでシュンとなって泣きそうな顔になって言ってもダメだ。
いやいや、そう落ち込まない。
言い方が悪かったが、別におそろいでもいいんだが……。
その……なんだ……。
オレにそういう子供サイズの…、しかも女の子用の浴衣は絶対に似合わないから……。
「あ……。えへへへ、しっぱい、しっぱい」
てへっと可愛らしく舌を出しあまり悪びれた様子もなく言う彼女のおでこにデコピンをくれてやった。


さて、肝心の夜店街は色々と波乱があった。
炎の大道芸人に迫られたり、それから逃げる最中に魔界に迷い込んだり、怪しげな祭具を置いているところに迷い込んだり
本当にいろんな目にあった。
そういう目にあった所為か分からないが、彼女がより一層オレにくっついてくるようになってきた。
親として頼りにされているのではないような感じがするのだが……。