首ナイフの話

で、ここ最近のblogで話題になっております「首ナイフ」問題。
ことの始まりはこういう話題です。

※某ウェブページより引用

 悪党が人質の首筋にナイフを突きつけた。

 PCが大人しくしなかったから、GMはナイフが首筋に刺さり人質は即死とした。

 だが、ゲームの数値修正に従えばナイフでは人を即死できる威力はない。

 さて、どうするべきか……?

もれ伝え聞くところによると、元のゲームが「ソードワールド」らしいのでこういう事態になっても致し方ないかなぁと言う感じです。今のFEAR系ゲームだとこういう『事故』はおきないようになってますね。その理由は、エキストラやゲストなどのNPCの格差ができたことと、『演出』行為が大幅に認められている(むしろ推奨されている)ことがあげられるかと思います。エキストラなら、マスターが宣言すればあっという間に人質は殺されちゃいますし、演出シーンとGMがいえばこれもまたあっけなく人質は殺されちゃいます。
で、そういったルールがない旧来のシステムなら引用のことが十分に起きるわけですな。

実際にこの場面に出くわしたら、オレなら「そのナイフの修正値じゃ人質は殺せない」とか言い出すPLには眉を顰めるとかいった行動にでますね。プレイ中にそういう発言をするべきじゃない、するならプレイ終了後にするべきじゃないかと。
プレイ中に「今の敵の攻撃だけど、どう考えてもその程度の攻撃じゃ人質を殺しきれないはずだ」などと騒ぎ立ててセッションを崩壊に導き殺伐とした場になるよりも、そこはぐっと堪えてプレイ終了後に「なぁ、GM。敵が人質の首にナイフをつきたてて殺してたけど、あれってどう考えても即死できないよなぁ?」と笑いを交えて言えばそれは一転してプレイ後のお疲れ様会&反省会&座談会に早替わり(笑)そこで、色々と疑問点・問題点を洗っていけばいいんじゃないんだろうかと、オレは思うわけですよ。

厳密にがちがちに固めたルーリングを適用するよりも、ある程度の遊びを持たせたルーリングの方が面白いし、ある程度の演出もGM・PL双方に認めるべきだと思います。
つまりどういうことかというと、「GMに人質殺す演出は認めるけど、その後にとるPLの演出も認めてくれ」と。
もし、GMがただ単に殺したいだけで、そのあとのPLがとる行動(おそらくは、その殺された人質を哀れむような行動)を認めなかったり、拾ってくれないならそれはそれで問題かと思いますけどね。その場合もGMに対して生暖かい目で見つつ、シナリオ終了後に問い詰めますね、「演出で殺したいなら、初めっからそう言ってくれ。それと、せめてその後にとった俺たちの行動を拾うなりのことをしてほしかった」と。

結局のところ、GMが人質の首筋にナイフを突き立てるといった行動に出た場合は、その場面をGM・PL双方が楽しめるようにするのが一番かと思います。例えば、GM側は「人質を殺すぞ」と脅迫して、PL達に自分の要求を飲ませるようにするとか、あるいは人質が実はPL達にとって重要なキャラでそれを殺す&危害を加えることによってPL達のモチベーションを上げる&見せ場を提供する。PL側はなんとかして、人質を奪還すべく交渉を重ねるでしょうし、GMから提供された見せ場を物にすべくカッコよく決めようとするでしょうし、PLのキャラの特技を使ってでもその人質を救うかもしれません。(N◎VAならカブトの見せ場だし、特技や神業の使いどころでしょう)ルールではこーだあーだと不毛な議論するよりは、人質を救うためのやり取りをする方がよっぽど面白いし有意義だと思います。


オレが言いたいのは
・ルールに関する議論は、シナリオ中ではなくシナリオ終了後に
・ある程度の演出は、GM・PL双方に認めること
・そのシーンをGM・PLとも楽しもう
の3点ですね。
あと、TRPGは当然会話を楽しむゲームなんだから、楽しく会話をして遊ぶのが一番ですよ。






ジニッキ(id:zinnia)さんところの同様の記事を見て驚いた。
首ナイフ」って、キーワード登録されてるんだなぁ(笑)